思考の方法、議論の方法がわかる 夢と希望を伸びやかに語れる本 日本の将来に関心がある人におすすめ 本の新聞
思考の方法、議論の方法がわかる 夢と希望を伸びやかに語れる本
競争も平等も超えて
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松田 学
2011-12-05
日本の将来に関心がある人におすすめ
未曾有の超高齢化など様々な危機に直面する日本は、その危機をチャンスに転じることで不確実性を克服し、アジアや世界の中で独自の存在を構築できます。
日本人の潜在パワーを「価値」の創出へと方向づけるテーマを設定し、そこに新たな「公」の領域とプロフェッショナリズムを組み立てるニューディールを国家目標に据えるときが来ました。
本書は、知恵のコラボレーションで現実を動かすための議論の構造を方法論として示し、そこから得られる設計思想に基づいて、日本の国際戦略、経済、地域再生、医療、市民社会や政府の機能…など、広く各分野の再設計に挑みます。
1.この本は、日本が、そして私たちひとりひとりの日本人が将来を開いていくために、日本の国民が本来有している潜在パワーを開花させられるよう、この国が向かうべき方向を明示することを試みた著作です。日本では政治、経済、社会が全体として混迷を続け、人々を覆う不確実性が増大していますが、もう一度、この国が夢の持てる国になるよう、多くの人々に新たな人生の価値の創出に向けた挑戦を促したいという思いから、本書を世に問うこととしました。未来に向けて日本が力強く新たな前進を開始できるためのメッセージを発信することが、この本の目的です。
2.日本の政治や政策論は、未だに従来型の対立軸の発想から抜けきっていません。いま、この国に欠けているのは、創造的な選択肢を「設計」するもっと新鮮な発想です。これによって私たちは、現状の不毛な政策論を新たな次元へとバージョンアップする知恵を働かせることができます。従来の対立軸を越えた地平に日本のソリューションがみえてくることを、本書はその全体を通して示そうとしています。
3.類書にみられないこの本の最大の特徴は、単に一人の頭で日本の構想を描くのではなく、日本の将来選択に向けて各界の知恵を結集し、知のネットワークでコラボレーションを進めていくための議論の構造そのものを提示していることです。その下に、一定の方法論と議論の体系に基づいた国家戦略の構想を開始しました。
4.いくら議論をしてみても、それが実際に現実を動かすものでなければ何の意味もありません。現在の日本は、国の全体システムの再設計とその国民合意なくして、個別分野の本格的な改革も含め、一歩も進んでいかない状況にあります。本書は、議論が実際に現実を動かすための構造を提示しているだけでなく、この本それ自体がそうしたプロセスの中に組み込まれた位置づけを持っているという点に、もうひとつの特徴があります。
5.この本では、将来に向けて日本人が熱望を持って追求する日本のアイデンティティーを示し、その下に日本を再設計するためのいくつかの「設計思想」を提案しました。そして、これらの設計思想を具体化していくと、どのような日本の姿が描かれるのか、各分野の課題解決の答はどのように描かれるのかを試行的に示しています。そうした「思考実験」を、従来の専門分野や思考の枠組みを超えて、各分野横断的に思い切って進めてみることにより、自由に、伸びやかに、そしてイマジネーション豊かに、大局的な全体論を楽しんでいただきます。
6.この本は、各分野における日本の政策課題にどのように対応すべきか、そのイメージと本質的な論点をそれぞれ明らかにしています。ここで提案された設計思想の下に再設計に挑んだ分野を例示すると、国際社会の中における国家路線やアジア戦略などの日本の国際戦略から、日本経済のあるべき方向や経済財政運営、地域再生のあり方や農業問題、医療問題やその解決に向けた財源システムの構築、市民社会や「公」の組み立てと寄付の促進、金融や教育政策のあり方、政府や公務員の機能の新たな設計、さらには地域コミュニティーの創生まで…、思考の対象は幅広い分野に及んでいます。この本には、それらを鳥瞰する視点と豊富な論点が横串横断的に盛り込まれています。
7.この本は、議論を一定の方法論と体系の下に組み立てることに徹底的にこだわります。それは、できるだけ多くの人に自ら課題に向き合う「当事者」になっていただきたいからです。この本の出すメッセージに対して答を出し行動を生み出すのは、この本の読者です。
この本を読み終われば、本来備わっている「思考の方法」「議論の方法」が、明るみになります。
思考の方法、議論の方法がわかる 夢と希望を伸びやかに語れる本 日本の将来に関心がある人におすすめ 夢と希望を伸びやかに語れる 競争も平等も超えて