復興に必要なことがわかる 歴史から学ぶ本
1923年(大正12)9月1日正午、相模湾沖を震源とするM7.9の大地震が発生した。帝都東京は下町を中心に大火災となり、その多くが灰燼に帰したのだ。
喪われた人命10万余という関東大震災、しかしその翌日には「大風呂敷」と呼ばれた男が動き始めた。元東京市長にして、都市計画に通暁した政治家・後藤新平である。
今まさに迅速な復興が求められるときです。
私達一人ひとりになすべきことがあるはずです。
一人の思いが世の中を動かす
第二次山本権兵衛内閣が組閣に動き出していた矢先、山本は後藤を内務大臣として迎え、帝都の復興を託した。後藤を総裁とする帝都復興院の設置は、震災後26日。かれの信頼する優れたスタッフで固められた復興院は、斬新な復興案を提示して既成議員たちの度肝を抜く。
その壮大な構想は、厳しい財政面の実情や政治的駆け引きに翻弄されて縮小を余儀なくされるが、後藤たちの高い志と国難に対峙する気概には心を打たれる。市井の被災者の視点もおさえつつ、未曾有の災害からの復興に懸けた後藤と部下たちの姿を描いたドキュメント長篇小説。
小説ではあるが、迅速な復興を命を懸けた後藤新平の実話である。
復興を迅速に進める方法を知りたい人も納得 復興に必要なことがわかる 歴史から学ぶ本 歴史から学ぶ 小説 帝都復興